2008年5月31日(土)

雨、十五℃の目白、須知さん個展最終日。

朝少し手直しの後、下日記のような相談をさせていただくのに最適かと思われる、古道具坂田さんを訪ね、いろいろなおはなしを聞かせていただいた。坂田さんの好きな、時代を経てものこってゆくものについて。花はのこるものではないけれど、だからなおさら、はないけは、うつろいやすいことがらに基づいてはつまらない。やはりトボは地味にトボトボいこうという所信表明に、坂田さんがおしいれから古い試験管をだして、掛け花用にとさび針金をまいてみせてくれた。その値段は「800円で」。これを是非大切にしよう。

今度は画廊でスチさん夫妻とお話。スチさんの作品も、かみさまへ捧げるものとして作っているとのこと。花と相性がよいのも道理です。トボとしては、こんな風に、作品と、場と、季節と、歴史とにあわせるということをやってゆこう、と話し合う。それは真面目に生活することに近いのでないかと思うのです。そんなに主張しないマルチチュードとして。

搬出の後、千種画廊さんに一輪挿しをいただいた。なんてすてきなお心遣い。多くの勉強をさせていただいた目白の一週間に感謝。

2008年5月25日(日)

数年前川瀬敏郎さんが切らないいけばな即ちいけばなから「私」を抜く、ということを書かれていたときにはよく わからなかったというかそんなの意味ないとおもったのですけれども、最近思うのは私などを抜いたところになんか すごくいいものがあるのではないかなと。超私的な方向をつきつめて超普遍に至るようなキンダイ的なやりかたでは ないよな方向って、個人的な神様へのお祈りみたいなものに出自するいけばなで、可能かどうか、てかムリなのかな ど、これはぜひクラフトマンに相談させていただきたいところ。そういういみでも、今回のスチさんの個展のは ないけはおいしい仕事で、雨と緑の多い季節の空気と、スチさんの良い木金工と、目白千種画廊さんの慈愛の場の中で、 これだけの環境ならばだれでも自明に考え付く花を少し、一生懸命いけてみました。ほんの少しでも、“花を添え”るこ とができたら、よいのです。

2008年5月24日(土)

花木を買い込んで目白へ。早めに着いたのでmon Sakataへ行ったら、あっちにもこっちにも目移りしてしまったので、どれがいいかな?と意見を聞きたくて よさんの方を見ると、同じように夢中になっているご様子。人の服を見ている場合ではないとばかりに、それぞれ物色して、Tシャツとスカートを買っちゃいました。 目白に行った目的は、須知さんの個展の生け込みだったんですけどね・・・。

花を生け終わった帰りの道、「花生けにとって、須知さんの作品に生けるのはオイシイ仕事だね」とよさん。須知さんの作品を見ると、 生けたいという気持ちがぶわっと湧いて想像しただけでワクワクするし、生けてみるとこれまた花がとてもよく映えるのです。それはすごいことだと思います。

2008年5月22日(木)

そんなわけで送ったメール便、DM、が届いてないとの連絡、それは困った、営業所がしまる前に控えを探し出さなくては、と食いかけのカレー投げ出し夜道走るメロスに赤い月はついてくる、空の低いところ、時速80kmの満月。

2008年5月21日(水)

今月25日(日)〜31日(土)に千種画廊(目白)という場所で、お世話になっている鉄と木工の作家 須知 大さんの個展があります。

そのDM制作と、いくつかの作品に花を生けるというお仕事をいただき、トボの2人でワクワクしてます。DM制作は既に完了して、あやさんから送っていただいたは完成品を ようさんは見ているというのに・・・私はまだ印刷したモノを手に出来ていない状況で、ずうっとソワソワ・・・。。。

2008年5月17日(土)

いけばなを始めて5年。今月末の試験に備え、ハラン一種生けの稽古をしています。

初めてハランを生けたのは、いけばなを始めて1年目位、それから2006年に2回目、そして試験のために今年3回生けたかな。 こうやって、いつ生けたのか、覚えているのが自分でも不思議です。

ハランに限らず、移ろいゆく季節の中で その年のその時期に生けられる花は、どうしても限られてしまうので、稽古として花と向きあう時間は、本当に密。だから印象に残っているのかもしれません。

2008年5月14日(水)

3日前の夢で、暗闇に15cmほどの宇宙人が出てきた。夢の中で横になっていると、おでこの辺りに赤い光をぴかっ!と当ててきて、びっくりして目覚めたら、目を開けているのに不思議な模様がチカチカ、チカチカ・・・。

翌朝、右目周辺が痛くなってて、おかしいなぁと思いながら同僚に話したら、「たくさん考え事でもしてたの?おでこのチャクラがもうすぐ開くのかもよ」と言われて、ちょっと気を休めた。 「宇宙人は毛むくじゃらで、尻尾が生えていなかった?」とも言われて、あぁ、あの宇宙人はミチだったのかとがっかりもした。

その日の夜になっても痛みが引かないから、「顔面麻痺とかになったらどうしよう」と冗談まじりにようさんに言ったら 「トボは何でも集中しすぎる癖があるんだよ」と怒られて、踏んだりけったりな気分になりながら、夕飯を食べた。

今日になって、雨の中とぼとぼ歩いて病院に行ったら、「サンリュウシュという病気で、簡単にいうとモノモライですね。早ければ2〜3週間、遅いと1ヶ月位治るのに時間はかかりますが、大丈夫ですよ」と言って目薬を出してくれた。なんだ、チャクラは開かないのか。

2008年5月9日(金)

今日はハードコアな物理屋であり尊敬する先輩のKさんとキャンディーズに関して激論。 「きみが“夏が来た!”をそんなに評価するのは、僕があげたDVDでみきちゃんの笑顔が良かったから、 っていう要素が大きいんだとおもうよ!」「いえ、あれは歌詞がいいんです!」

2008年5月8日(木)

ようさんと小さなチューリップ論争。

どんな内容かというと、チューリップに種が出来ると言い張る私と、出来ないと言うようさん。どっちが正しいかという話です。 どっちでもいいと言ってしまえば、それまでだけど、小中学生レベルの話でもムキになってしまう性格なのです。

さ、ちゃんと球根が大きくなるように、花が散ったら花茎を切りましょう♪

2008年5月5日(月)

父の実家は富山にある古い小さな寺。

その寺を継いだ叔父さんの訃報をうけ、ようさんと2人で電車を乗り継いで寺に向かう。

5年ほど前に1人で訪れた時には、90歳を越えたスーパーおばあちゃんも、ひょうきんな叔父さんも健在だったのに、2人ともいなくなった。 あの時、叔父さんに「寺の鐘をつきたいなら、今度来た時に鳴らせ」と言われ、ひそかに楽しみにしていたのにな・・・。

もうここに来れないかもと思いながら、本堂の仏様にご挨拶。「ありがとうございます。さようなら」