2008年7月21日(日)

村の図書館で人形アニメ「死者の書」DVDを妻が発見して即借りしてきた。数年前この映画の製作のニュウスを聞いたときにはこんなのだれがみるのだとおもったが、なんのことはない自分等のようなのがみるのだ。岸田今日子のナレーションをふくめて映画は期待通りすばらしい。ところで最近風呂においてある文庫本数冊のうち一冊がまさにマイフェイバリット折口信夫「死者の書」なのだが、今日それが「おふろにういてたよ。。」と妻。それはあなたが落としたってことだね。。現在、新聞紙にはさんで、重しをして乾燥中。

2008年7月18日(金)

友達が読んでいた『柳宗民の雑草ノオト』が気になったので早速手に入れ、春の章から読み進めていたのだけど途中、中断しようと思い、本の最後の方にニョロっと出てたしおりらしき紐を 引っ張ったら、
あらあら?するする・・・と引っ張られる引っ張られる、最後出てきたのは四葉のクローバー。
すっかり忘れてた、先週末に挟んだクローバー。雑草ノオトにぴったりのしおりになったのね。

2008年7月17日(木)

マッチのマーチ車内ではもっぱらキャンディーズを聞いていたのが最近では“チャットモンチー”のみが流れている。“チャットモンチー”とは、何か良くしらないが、徳島人らしい。バンド名の感じも、詩も、音も、実はよくわからんのだけども、何らかの要因でCDは全コピー。いやあどこをとってもオサレでないし、それを狙ってるでもない。心意気がとても大変いい。

2008年7月16日(水)

我が家の、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)ゾーンに小菊を。

2008年7月14日(月)

よく、昼食をとりながら夫がコピーしたDVDをあさって観ています。
先週は『はなれ瞽女(ごぜ)おりん』。 ちょっと内容が重いので、ランチタイムに観るような映画ではない気もするけれど・・・、とにかく素晴らしいのです。 切なくて、直向で、強くて、潔い。 心に残るシーンも数知れず。暗く荒々しい日本海。雪の北陸の荒野を連なり歩く瞽女、そして雪の上に落ちるつばき…。 おりんちゃんが、幸せそうに下駄を頬ずりするシーン。老婆と幼子が身投げした崖に立つおりんちゃんとおたまさん。 善光寺で、浜辺で、牢屋の小窓越しに、再会するおりんちゃんと平太郎。あぁ・・・書ききれません。

何にしても岩下志麻は美しい!象印のCMイメージがすっかり消えます。

2008年7月13日(日)

村からさらに北に行くと、やたらと滝や川がでてくる。有名なのは袋田だけれど、ウラ袋田ともいうべき生田あたりは人もいなくて面白い。幹線アスファルトと自販機の群からちと離れただけで、このように原始が口をあけて恐るべき量のH2Oを吐き出しているのを眺めるのはものすごく、大変に、意義のあることのひとつだ。

2008年7月12日(土)

数ヶ月前、芽が出てしなびてしまったじゃがいもを、捨てるのも忍びないので庭の片隅に植えておいたら、今日6つの新じゃがとなって 台所に戻ってきた。数ヶ月間、土の中に旅させただけで、6倍にも増える植物は偉いし、土は魔法みたいなもんだと思う。 ごみ箱にポイッとしないでよかった。

2008年7月6日(日)

霞ヶ浦のほとり、彫刻家前川秀樹さん主催のルビジノを訪ねる。 とても心地良い真夏日の蓮畑の景色に、突如大きめの銀色ファミリーカーに犬をつれたおしゃれ奥様たち。 自分はココロが狭いので、不意のおしゃれカフェの情景に条件反射的に逃げちまって、早々に外にでてうろついているのを 妻がすぐがみがみと叱る、曰く純粋芸術だ純粋科学だ職人だといって一般を無視することのほうがよほど変で役に立たない、 おしゃれマダムに間口をひろげるの何が悪い、 そもそもおしゃれ奥様のイメージを勝手に作るのもよくない、彼女らだってくろうしてるだろうに、と。 答えて曰く、いやおっしゃるとおり、実はわかってるんです、たぶん、あの高級洋犬のオーラにやられたのです、まあ指導教官に反抗しない学生はだめだといわれるように、いいものをみると文句つけたくなるのです、と完全に劣勢で里山の坂をおりきった足元にいいかんじのさびた鉄のフックがおちていたのを拾う。「まあカリカリしないで、これあげるからってことだね」と、これもこの土地の懐の広さか、戻ってもう一度ちゃんと展示を見ると、おされアンティークななかにコアな木彫や油画がドカンとおいてあったり、そこには実に地道で真面目な考え方を感じるし、そういうのやらが土地の場と調和して無理がない。これらまたしても、よい花に近いこと、トボとしてはまたしてもふつふつする夕刻、掘っ立て小屋でもなんでもいいからつくろうよと妻。

2008年7月5日(土)

トボの通う稽古場に須知さんがいらっしゃっいました。 初いけばな稽古、花独特の緊張感を楽しんでいただいたようです。我々も自分たちの稽古に必死で、須知さんの鋏がないのも気付かず、彼は手で花を切ってすべてを生けあげたのでした。これこそいけばなの根源!

その後トボは下町谷中に移動、田中泯さんとアラーキーの「場踊り」セッション。 二人の超最先端をゆくおっさんは最高に面白い、しかしこれをただ眺め共感しているだけではつまらないものだ。「場」、や「生-死の運動」、この辺はまさに花が伝統的に得意としてきたはずで、こうみせつけられては、と、悶々ふつふつとしたふたり、それはまさにかの“のっそり十兵衛”(「五重塔」/幸田露伴)のごとく、彼が非常に立派に建て大嵐を耐えた五重塔跡を敬礼し、夕暮れの谷中霊園をあとにする。

2008年7月4日(金)

村近くの、サザコーヒーというおいしいコーヒー屋のギャラリーにて、須知さんのDM写真を撮ってくださっていてトボもお世話になっている大谷健二さんと岩堀敏行さんの写真+ドローイング展。ちょうど大谷さんがいらしていて、お話をさせていただきました。じっくりした色合いの大谷さんの写真の少し不思議で静かな空気は我々好み、村周辺にこのような人がいらっしゃるのはありがたいことです。コーヒー屋へ行く道の空と、会場の様子を写真。

2008年7月1日(火)

10年ほど前までは自分の部屋だった一室を、私が家を出てからは次女が使い、長女が使い、恐ろしく時間が経っているのに、 昨日、実家のリビングからあまりにも自然にその部屋に入ろうとした自分にびっくり。「若い頃に身についたことは、年をとってからも忘れません。」って、こういうことには使わないよな。

我が家に帰ったら、須知さんのために作った新しいDMサンプルが印刷屋さんから届いていて、夏をもらいました。